キャラメルりんごのパウンドケーキ 6回目 カトルカール 3種類の作り方で
2001年に発行された本ですが、ずっと売れているらしく
10年後経った現在でも絶版にならずに存続しているお菓子のテキストがあります。
この本の中に私をひきつけるページがありました。
カトルカールというのは、粉、卵、砂糖、バターを同量で混ぜて焼いたお菓子ということで
日本ではパウンドケーキとかバターケーキとも言われています。
材料の配合はまったく同じでも作り方が違うと、仕上がりが違うお菓子ができるのだそうです。
この本を見てからずっとこれを試してみたかったのですが、普段のフルタイム勤務では時間がなくて
やっと春休みになって時間ができました。
キャラメルりんごのパウンドケーキのフィリングが冷凍庫に3回分眠っていて
あまり、長い間冷凍するのもどうかなと思うので使うことにしました。
①別立て法 卵白と卵黄を別立てにします。 バターと砂糖の中に卵黄だけを混ぜるので分離しにくい。
同じロットの生地、生地の量同じ、型同じ、でオーブンも一緒に入れたのに
右のケーキはぱっくり割れてくれない。 どうしてなのかな。
②全卵すり込み法 バターと砂糖を混ぜた中に分離しないように全卵を少しずつ加えます。
③ジェノワーズ法 熱い溶かしバターを生地に加えます。
フィリングが3回分しかないのでこれは省略
④シャラント法 卵、砂糖、粉を混ぜたクリーム状の生地にやわらかくしたバターを最後にあわせます。
右から ①別立て法 ②全卵すり込み法 ④シャラント法
教科書の写真では 背の高さは
①別立て法 > ②全卵すり込み法 > ④シャラント法 になっていますが
私の作ったkパウンドケーキでは
①別立て法 > ④シャラント法 > ②全卵すり込み法
の順になりました。 シャラント法のときに、全卵の泡立てをかなり気合入れてしました。
断面 右の二つは、キャラメルりんごのソースを入れてからの混ぜ方が不十分だったみたいで
白い生地が見えています。 シャラント法の時には、最後にバターを合わせるので
バターの塊が残ってしまうのではないかという不安に駆られて、バターの塊をよーく探して
混ぜた結果、キャラメルりんごソースも均一に混ざったということですね。
さて、試食してみると うーん 味は同じに思えます。
ほろ苦いキャラメルが大人の味で美味しいです。
原材料がまったく同じ、生地量は280gで同じなので当たり前ですが、
繊細とはいえない私の味覚では違いはわかりません
食感が違います。 一番背が高くなった右の①別立て法が軽い感じ。
でも、私の好みでは左の二つのどっしりした食感が好き。
で、作りやすさから言うと、全卵すり込み法は、卵が分離しないように
神経をすり減らすので、シャラント法が気に入りました。
お習字の先生にプレゼントしようと思ったのですが、右の二つは白い生地が残って不合格
これはプレゼントにはできません。 日持ちしますから、4月2日の新年度の出勤の日に
職場の試食隊に食べてもらいましょう。 自分で食べてはいけないです。
合羽橋の吉田菓子道具店オリジナルのパウンド型 、地厚で、シリコン加工で使いやすいです。
使うたびに、サイズをいろいろ変えて買い揃えたい衝動に駆られますが、収納スペースがありません。
お菓子やパンの型が増えて困っています。
④シャラント法のふたつはラッピングされてお土産になり